Column コラム
石場建て工法 〜古民家の柱〜
高槻スタッフです。今回は、古民家についてのお話させていただきます。
伝統構法で建てられた民家の多くは「石場建て」という基礎の形をとっています。
この石場建ては、自然と共生する建築のあり方を体現しています。
今の建物にはコンクリートの基礎があり、土台などとでしっかりつながっています。
しかし昔の民家やお寺などは、石の上に柱が乗っているだけで、建物と礎石とは縁が切れています。
これが「石場建て」です。
石場建ての家では、建物の足元の通気性がいいので、そもそも、防腐性、防蟻性が格段に違います。
そして万が一、床下で何かが起きていたとしても、発見がしやすいですし、柱がそれぞれ独立基礎の上に乗っていますから、
土台を敷いてある場合と違って「その柱の足元だけを直す」といったようなことも可能です。
何百年も前からリサイクルを念頭においた、SDGS住宅なのです。
弊社カフェNItoWAでは来店すぐ目に入る場所に石場建て工法の柱を配置しています。
実は、こちらは構造的には関係のない飾りになっており、
「石場建て工法を知って頂きたい、古民家を身近に感じて頂きたい…」という想いから、
一番 目に入るところに配置しております。
ご来店の際は、是非ご覧になってくださいませ。