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穴の開いた茅葺屋根の再生ヒストリー
穴の開いた茅葺屋根の再生ヒストリー
Uです♪
題の通り、穴の開いた茅葺屋根の再生ヒストリーです。
↓出来立ての茅葺屋根内側
↓補修前の茅葺屋根内側
↓こちらがまさに穴が開いている茅葺です。
画像が暗くて見にくいのですが
きれいに3か所穴が開いていますね。
ここからの雨漏りで
この下にあった当時のキッチンはお化け屋敷のようでした。
穴が開いてからどのくらい経っていたのでしょうね。
外から見た原因の推測は
陰になりがちな山側の茅葺屋根が苔むしてくることで
そこに虫たちが住み始め
それを鳥たちが餌探しでつついたことで出来たのでは?
という故・河原会長のお話でした。
とはいえ、そのキッチンとは比べ物にならないほど
穴が開いている以外は
とても美しい屋根裏で、初めて見たときの感動はまだ残っています。
しかしこのままでは作業を始める前にどんどん雨漏りで家が傷んでいくので
この時はとりあえずの応急処置で、木の板等で穴を塞ぎました。
まず全ての古茅を取り除きます!
そして骨格を形成後、茅葺の施工開始です。
下から茅を被せていきますよ。
思っているよりも
沢山の茅を使いますよ~!
もうすぐ上まで到達!!
このお家のチャームポイントの窓がありますね。
この時の茅葺職人さんの名言
『茅葺の茅は水分を含まないもの。
それを艶やかに見せるのが、僕たちの腕の見せ所です。
カサカサでなくね(笑)』と
窓の周りを大きなハサミでチョキチョキしながらおっしゃっていました。
とても素敵だなと思った言葉です。
その窓がこちら。
艶やか~♡♡♡
この時はもう雨漏りしていたことなんて
すっかり忘れてしまっておりますよ♪
~古民家・メゾンU編 第72回 ~
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