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Column

カール・ベンクスさんを訪問して vol.3

こんにちは。河原工房のOKKOです♪

前回からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、、、、

今回は、カールさんの手がけている、現場の様子をお伝えしたいと思います♪

カール・ベンクスさんを訪ねて:竹所と松代で感じた伝統と革新

2024年4月、新潟へ行き、カール・ベンクスさんの事務所と松代で建築中の現場を見学させていただきました。お忙しい中にもかかわらず、丁寧に説明してくださり、建築に対する想いやこだわりをじっくり伺うことができました。今回の訪問で感じたことをまとめてみます。


竹所の集落とベンクスさんの自宅

事務所訪問後、訪れたのはベンクスさんが住んでいる竹所という集落。ここには、松代と同じように、彼が手がけた古民家がたくさんあります。どの家も伝統的な日本家屋の良さを活かしながら、現代の暮らしにフィットする形で再生されていて、とてもカラフルな古民家群は田舎の暗いイメージとは程遠く、ヨーロッパの田舎に来たような、明るく楽しい雰囲気の場所でした。

そんな竹所にあるベンクスさんのご自宅も、まさに「伝統×ヨーロッパ」を体現したような建物。茅葺き屋根の日本らしい古民家なのですが、外観はピンクと黒のツートンカラーで、遠くからでも目を引く存在感があります。それでいて、周囲の自然としっかり調和しているのがすごいところ。古いものを残しつつ、新しい要素を取り入れるセンスが光っていました。

もう少し春が来ていたら、お家の前の池の周りに素晴らしい光景が広がっていたんだろうな、、、と妄想。。。お花の咲いている時期にもう一度訪れてみたいと思いました。


松代の建築現場へ

翌朝、ベンクスさんと待ち合わせして、松代の現場を見せてもらうことができました。
建物は町屋のような趣のある外観で、緑と白のコントラストが美しいデザイン。すでにかなり工事が進んでいて、中では職人さんたちが作業していました。

内部は、古材を活かしながらも新しいデザインや素材が取り入れられ、まさに「伝統×ヨーロッパ」。現場を見ながらベンクスさんがいろいろと説明してくれたのですが、その一つひとつにこだわりが詰まっていて、とても勉強になりました。

個性的な室内デザイン

中に入って最初に目を奪われたのが、大きな木のアーチ状の入り口。
まるで一枚板をくり抜いたようなデザインで、木の自然な形をそのまま活かしています。これがまた、ものすごい迫力!伝統的な古民家の中に、アートのような遊び心が加わることで、唯一無二の空間が生まれていました。本当に日本の材木がお好きなんだな。。。と感じました。


おしゃれなバスルーム

さらに驚いたのが、バスルーム。
壁も床もタイル張りで、そこにクラシックな足つきのバスタブが置かれています。日本の家の中にありながら、どこかヨーロッパのホテルを思わせる雰囲気。それでも周囲とのデザインが浮くことなく、木の温もりと調和しているのがとても印象的でした。伝統建築の良さを大切にしながら、快適さやデザインを追求するベンクスさんらしい空間でした。


訪問を終えて

今回の訪問を通じて、ベンクスさんが大切にしている「伝統と革新の融合」を改めて実感しました。
古民家をただ保存するのではなく、現代の暮らしに合わせてアップデートしていく。その発想や技術は、私たちが目指している古民家再生とも通じるものがあります。

竹所と松代、それぞれの地域にあるベンクスさんの建築を実際に見て、日本の伝統建築の新しい可能性を感じることができました。これからのプロジェクトにも、今回学んだことをぜひ活かしていきたいと思います。

カール・ベンクスさん、お忙しい中、本当にありがとうございました!
とても刺激的で、たくさんの気づきがあった、新潟滞在となりました。

 

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