Column コラム
古民家学校 Re-Minka LAB(Re 民家ラボ)6月 | イベントレポート | 船坂
6月のReMinka LAB開催レポート!【五感で学ぶ一日の始まり!】
築150年以上の古民家を舞台に、棟梁やスタッフと一緒に
手を動かしながら学ぶ「ReMinka LAB(リ・ミンカ・ラボ)」。
6月28日(土)に開催された今回も、
暑さの中に笑顔と熱気があふれる、実り多い一日となりました。
朝、会場に到着してまず目に飛び込んできたのは、
お水で冷やされたスイカや飲み物たち。
お水に浮かぶスイカを見て、
夏らしいわくわくした空気がふんわり広がります。
この日は気温が高くなる予報もあり、
飲み物やスイカなど、涼やかな準備もばっちり。
和やかな雰囲気のなか、
古民家の座学、畑しごと、みんなでの作業や語らいなど、
盛りだくさんの一日がスタートしました!
その様子を、写真とともにレポートでお届けします♪
自己紹介タイムで、つながりの一歩
まずはスタッフと参加者のみなさんで、自己紹介からスタート!
「いつか古民家に住むのが夢で」
「昔から伝統建築に興味があって」
そんなさまざまな想いを持った方々が集まりました。
お一人ずつ立って自己紹介♪
話し終えたあとは、自然と拍手がわき起こり、
和やかな雰囲気のなかで、会話がどんどん広がっていきます。
今日もReMinka LABが、学びの場であると同時に、
人と人がつながる場となりますように。
古民家座学 第一部 | 古民家とは? なぜ残すべきなのか?——根本から学ぶ座学
続いては、河原工房スタッフによる座学の時間。
今回のテーマは
「古民家とは? そして、なぜ今、古民家を残すべきなのか?」
数字だけで語れるものではない「古民家」。
築50年を超えた家がすべて古民家、というわけではありません。
大切なのは、釘を使わないなどの伝統工法が用いられ、
人々の暮らしや歴史を支えてきた「価値ある建物」であるかどうか。
古民家は、もともとは庶民の家。
だからこそ、そこに“伝統”が息づき、残されてきたのです。
なぜ古民家を残すべきなのか?
そこには、こんな理由が語られました。
・自分自身が立ち戻れる、精神的な「ふるさと」であること
・建築の本質がもっとも純粋に宿る「原点」であること
・時代に合わせて淘汰され、残された「最適解の集合体」であること
古民家は、単なる古い家ではなく、
今もなお生き続ける文化であり、最も合理的な建築物といえるのです。
そんな深いお話に、参加者のみなさんも真剣な表情で耳を傾けていました。
「伝統って“使いまわし”のことだったのか、なるほど!」
「古民家を直すって、未来につながることなんですね」
そんな声も、あちこちから聞こえてきました。
古民家座学 第二部 | 貴重な“仕口(しぐち)”の話にふれる
座学の後半は、棟梁・唯さんから、
実際に使われていた「仕口(しぐち)」についてのお話がありました。
仕口というのは、
和風建築で二本以上の木材をある角度で、
しっかりと組み合わせるための合わせ目の構造のことを指します。
地方や職人によって呼び方が変わる仕口ですが、
その奥深さに、参加者のみなさんも思わず引き込まれます。
「木材を交差させる技術って、こんなに奥深いんですね…」
「まさに“見えないところに宿る美”ですね」
木が語るような、繊細な手仕事の知恵。
棟梁の貴重なお話に、だんだんと皆さん身を乗り出していきました。
「この瞬間を残しておきたい!」と写真を撮る方も多く、
なかなか見ることのできない仕口の姿に、感動が広がる時間となりました。
午前の作業は、木材の運び出し!
座学が終わると、体を動かす作業に入ります!
今回は古民家の中に積み上げられていた木材の整理作業を行いました。
これまで解体した資材をひとまず保管していた場所ですが、
必要なものも、そうでないものも、いろいろ混ざっている状態。
次の修繕作業をスムーズに進めるため、
まずは「いったん全部出して、整理しよう!」というところからスタートです。
皆さん、ヘルメットをかぶって安全第一。
声をかけ合いながら、一本一本、丁寧に外へ運び出していきます。
外に出した木材は、スタッフや棟梁がひとつずつ確認し、
「これから使う材」「もう使わない材」に仕分けていきました。
不要になった木材も、ただ処分するだけではなく
「これ、もしDIYで使いたい方がいれば、お持ち帰りくださいね!」とお声かけ。
興味のある方は実際に手に取り、
気に入った材料をそれぞれお持ち帰りいただきました♪
「古民家の木を自分の暮らしに生かす」
そんな小さな循環も生まれた、素敵な時間でした。
作業のあとは、お昼休憩♪
たっぷり動いた午前中。
お弁当やおにぎりを広げて、座敷でひと休みです。
午後に向けて、ゆっくり体力をチャージする時間になりました。
畑へ移動して、植え付け&水やり体験
お昼ごはん休憩のあとは、気分を変えて畑作業へ!
5月にみんなで耕した畑は、
その後に種をまいて、少しずつ育ててきた場所。
なんと、すでに収穫できるほど立派に育っていました!
すくすくと伸びたツルに、青々とした葉っぱ。
そこには元気いっぱいのきゅうりやミニトマトが。
この日は、なんと20個ほど収穫することができました♪
採れたて野菜は、お水で洗って冷やして、
みんなでいただきましょう!
さらに、もう1列 畑のスペースを広げて、
新しい苗も植えていきます。
暑さに負けず、ぐんぐん育ってくれることを願って…
みんなで力を合わせて、耕して、植えて、
じょうろでたっぷり水やりもしました♪
「小さな畑でも、ちゃんと暮らしがつながっていくんだなって思いました」
素朴だけれど、土の感触や植物の生命力を
肌で感じられる、暮らしのひとときとなりました。
次回までに、どれくらい大きくなっているでしょうか?
次に畑に立つのが、楽しみです!
突然の“スイカ祭り”!
畑で収穫したきゅうりやミニトマトを持ち帰り、
冷たいお水で洗って、さっそく味わいます♪
と、古民家に戻ってきたところで——
お待ちかね!スイカタイムのはじまりです🍉
スタッフの「どうぞ〜!お待たせしました〜!!」の声とともに、
三角にカットされた可愛いスイカたちが登場!
この日は汗ばむ真夏日。
冷えたスイカと、畑で採れたきゅうりの登場に、
みなさん思わず笑顔がこぼれます!
畑で収穫したばかりのきゅうりも一緒に、
みんなで味わいました。
古民家の座敷でいただく、
“実りの時間”を楽しむ、夏らしいひとときとなりました♪
最後はみんなで、はいチーズ!
一日の締めくくりは、みんなで記念撮影!
はじめまして同士だったとは思えないほど、すっかり打ち解けた笑顔が並びました♪
今回も「学び」だけでなく、「人とのつながり」や「暮らしを楽しむ気持ち」に出会えた一日になりました。
ご参加いただいた皆さま、本当にお疲れさまでした!そして、ありがとうございました!
また次回、船坂の古民家でお会いできるのを楽しみにしています♪
五感で味わった、古民家の一日。ありがとうございました!
今度はあなたも、一緒に古民家を直しましょう!
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次回は夏の暑い時期のため、時間を短縮して開催予定です。
熱中症対策をお忘れなく!
【次回開催】2025年7月19日(土)10:00〜15:00