「緑色」がお好きなご主人、「GREEN」がお好きな息子様。生きるエネルギーを与えられる植物の色 グリーンを愛でる

家族が好きな色に集うリモデルです。

もともと施主様が亡きご両親と一緒にお住まいだった長屋３棟つながっていた築８０年以上になるご実家。

1993年に工事を施していた施主様のご実家は、1995年阪神淡路大震災でも倒壊せず残りました。

それ以降、簡単な手直しだけで空き家の状態が続いていましたが、お施主様の定年退職を機に、これからの『終の棲家』として移住をご決断されました。

お施主様の奥様は、長年高齢者福祉関連のお仕事をされており、その経験を活かして中高年を対象とした音楽教室を主宰。

現在でも多くの教室生を指導されています。

奥様が、長年取り組んでいる地域高齢者、高齢者予備軍の方々へ生きがいと笑顔を届けたい！

その一心のお姿に、尊敬の念を抱き、傍らで見守ってきた施主様とご子息様。いつしかお施主様自身にも新たな夢が生まれます。

それは、生まれ育った神戸の地で奥様と一緒に、地域の高齢者の方々が気軽に集える場となるようなサロンを開き、

音楽や体操、料理を通して、地域貢献に携わること。

１３年続いた空き家問題にもピリオドを打たれ、

新たなライフステージへと向かう施主様とご家族の想いが募ったリモデルがスタートしました。

◇　純喫茶をイメージに落ち着きのあるブラウン系でまとめられたリビングルーム。

大好きな純喫茶のレトロ感を取り入れながら、地域との関係を深めるミドルシニアライフを見据えて。

空間の広がりと高齢者の動線の簡略化のためトイレ室までに扉を設けず、漆喰で設えた袖壁を施しています。

人を呼べる住まいであり続けるために、手摺りを多く設置。

必要な機能を取り入れても、デザイン性は失わない　暮らしの楽しさを重視しています。

◇　機能性を取り入れながらも、いつまでも人を招くことが出来る楽しくオシャレで元気になれるトイレへ。

1階のトイレはご高齢の方にも使いやすく、動きやすいスペースを確保するために手洗い場をトイレ室外に設けました。

TOTOネオレストの採用で、広さと丸いフォルムの柔らかさで温もり感もプラス。

リビングのトイレ前の空間を広く取るため入隅を利用した三角形の洗面台を設置。

洗面下の収納はトイレットペーパーなどの備品収納として使ってくださっています。

お気に入りのトルコランプは、お家のシンボル。シンボルカラーのグリーン系。

洗面台のタイルはオリーブ色に。模様の入った洗面ボウルがマニッシュカラーの緑色を優しく中和しています。

◇　2階にゲストルームを

ご自宅での教室の開校を見据え、トイレ室内に手洗いスペースを設けないことにしました。

広さを確保しつつ気軽に手洗いできる利便性や独立された娘様ご家族が帰省された時にも、

１階に降りることなくお茶も飲めるようになりゲストルームとしても活用しています。

YKKapエピソードネオの窓からは優しい日差しが差します。

2階トイレは家族以外の方が多く利用するトイレの為、

レッスン中でも、おたがいに安心してトイレを利用していただけるよう袖壁を設けました。

終の棲家のとしての在り方も考え、機能性を取り入れて生まれ変わりました。