Column コラム
土壁づくり① ~解体・土壁とは~
土壁づくり① ~解体・土壁とは~
メゾンUです♪
過去の投稿より
今回から4回にわけて土壁づくりのお話をしたいと思います!
まずは古い土壁の解体から
土壁がどんなものかのお話です♪
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では、素人の私たちが棟梁と
左官職人さんにレクチャーをうけながら
出来ていく様子をお伝えしたいと思います。
↑解体前
↑竹小舞完成後
とその前に!土壁について熱く語りたいと思います。
この家を壊すまで土壁だからなに?
ただの古い家の壁よね。と思っていました。
なので、解体時ガンガン潰していました。
そんな最中に
『ここの壁は生かすか迷ってるけどどうしようかな~』と呟くと
となりで棟梁が
『土壁は壊したらもったいないから置いとき』
『土壁は作るの大変やから置いとき』
『土壁はものすごく家にとって良いから置いとき』
『土壁は健康にとっても良いから置いとき』
何か聞くたびに棟梁の『置いとき』の声。
だんだん知らないけど
ものすごく大切なものに思えてきて
私も主人にそんな口調に変わっていきました。
解体時の土を集めているところ
夫『この壁もういらんのちゃうん?』
U『いや、これは土壁やからほんまにもう必要ないか
わかってからじゃないと壊したくない』
突然土壁を残したがる私に
ちょっと不服で不思議そうな主人でしたが
この会話はその状況が来るたびに繰り広げられました。
(実際、解体時に戻って、あの時の壁おいとけばよかった!
竹小舞と土をもっと大切に扱うんだった~!!
とその後思う出来事が何度もありました)
古い竹小舞をばらして
新たに使える竹を大きさごとに分ける作業
作り始めると、棟梁が土壁エピソードをたくさん話してくれました。
- 土壁は湿気に強い!
余分な水分があれば壁内に蓄え出し入れするため、じめじめ季節もさっぱりしています。
これが日本の風土ととても合うポイント!
- 蓄熱・蓄冷性能
土壁は単位当たりの断熱性能が高いわけではないですが
熱を蓄える力が大きく
穏やかに暖かさ・涼しさを調整してくれます。
- 納豆菌パワー これは私が一番驚いたお話。
土壁の土には藁をいれ、発酵させてから使います。
そうすることで土内に納豆菌が生まれます。
その納豆菌が硬くてしっかりした壁を作ってくれる大切な存在。
- 地震に弱くないし、簡単には崩れない
土壁は衝撃を柔軟に受け流す性質があるため、
そう簡単には崩れません。
また強い地震の際は自らが崩れることで家を軽くし、
大きな倒壊を防ぎます。
- 自分たちでつくれる!ということ
前途のように発酵時間や作る時間、材料の調達など、
すべてを職人さんに頼むと、かなり高級になります。
しかし自分ですべてを行うことが可能。しかも楽しい。
時間はかかりますが有意義な作業。
子どもたちと土をぬりぬり
などなどなど!!!
こんな素晴らしい壁に代わるものは他にないぞ!
とまで感じるほどの私の土壁への想いの変化でした。
土を塗って乾燥中。ガンバレ扇風機。
解体時から2年ほどたった今
新たな壁を作るときは主人の方が私にお願いしてきます。
『石膏ボードは絶対嫌だ。頑張って土壁作って。』
今思えば彼も偉い変わりようですね。
次回から土壁を作っていきます!!
~古民家・メゾンU編 第13回 ~
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