古民家の中に入ったことのある方ならおわかりでしょうが

古民家は夏でも本当に涼しいのです。

不思議と冷やっとした空気に包まれる理由は

古民家に使用される材料たちによるもの。

我が家の場合は

まさに茅葺屋根効果が大きいです。

分厚い茅の屋根は、熱が内側に入ってくることを抑え

それに加えて、しみ込んだ雨水をゆっくりと蒸発させることで

気化熱が建物を冷やそうとする効果もあります。

そしてもう一つは土壁。

これは通気性・調湿性・調温性に優れ、家の中の温度上昇を防ぎます。

表面にある小さな気泡が、自動的に外と中の空気を入れ替え

熱や湿気がたまることを防ぎ暑さを和らげます。

もし土壁に触れる機会があればぜひ手を当ててみてください。

ひやっと気持ちの良い冷たさを感じます。

ここに風が当たると、壁表面の水分と風が混ざり涼風を作り出し

家の中を吹き抜ける風も冷たくしてくれます。

そして、実はほとんどの熱が窓からやって来るのですが

そこからの直射日光を深い軒でさえぎってくれることも大きなポイントです。

我が家は光を取り入れるために大きな窓を付けましたが

しっかり飛び出た茅葺の軒のおかげで

直射日光はもちろん雨が入ってきたこともありません。

それでいて風通しは抜群。

暑い日でも、いつも涼しい風が入ってきます。

不思議ですね。

古民家に訪れる機会があれば

せひ夏の暑さのために考えられた、いろんな仕組みを見つけてみると

面白いかもしれませんね♡